東京工業大学 大学院総合理工学研究科は、発足当時からの理念である学際領域の開拓という視点から様々な教育・研究を行ってきました。現代社会が抱える問題もまた、学際的課題として、顕在化してきています。このような背景のもと、総合理工学研究科に属する教員らも、単なる学術的活動のみならず、非常に幅広い側面から現代社会の問題の直接的解決方法の策定など、幅広い社会貢献活動を行ってきています。
各分野における最先端技術の実用化などに向けての国家的戦略などに関連する委員会に参画しています。
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エネルギー問題は、今や単なる化石燃料の枯渇という問題にとどまらず、排出されるCO2による地球環境問題としての意味合いが強く、世界的な課題となっています。このような問題に対して、省エネルギープロセスの開発、生産システムの設備や操作情報の表現モデルの世界標準策定などに関する委員会に参画しています。
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現代社会において地震など自然災害による被害を如何に最小限に食い止めるかが重要な課題であり、これに関する様々な委員会に参画しています。
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高度情報化社会においてセキュリティ問題は常に重要な課題となっています。特に、電子政府、医療分野、通信分野では緊急の課題となっており、これに関する多くの委員会に参画しています。
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以上とは別の観点として、社会人教育にも力を注いでいます。特筆すべきものとしては、「サマーインスティチュート」があります。これは、対象者として一般社会人にも門戸を開放したものであり、近年注目を集めている科学技術分野の研究をテーマを分かりやすく紹介・解説するものです。また、サマーインスティチュートは2,3日間の集中講義形式で開催されますが、単なる講演ではなく、実習を盛り込んでおり、先端技術を深く習得できるように工夫されています。