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評議員の堀田です。新学期が始まって1週間。新緑の季節を迎えていますが,新入生の皆さん,すずかけ台キャンパスには慣れましたか。
すずかけ台駅の改札を出ると,駅前広場にスズカケノキ(プラタナス)が見えます。スズカケノキが沢山あったので駅名がすずかけ台になったのかと思いきや,どうも違うようです。キャンパス内でもスズカケノキは見かけません。
実はスズカケノキは学問研究に深いつながりがあるようです。「すずかけ台駅名由来記」http://www.bio.titech.ac.jp/out/outline/access/suzukake.pdfに詳しい経緯が出ています。
さて,鶯の鳴き声を聞きながらすずかけ門を入ってくると,通りの両側にサフィニアがずらっと植えられているのにお気づきでしょうか。ある学生さんが,とある企業のキャンペーンに応募して当選し,それで得た沢山のサフィニアを寄附して下さったものです。「赤い花で日本を元気に」の標語が掲げられています。赤い花は未だチラホラですが,沢山の花が咲くのが今から楽しみです。
最近,道端の野草(雑草ではない)に興味を持っています。で,よく見かける野草の名前を知りたいと思い近所の書店に行ったのですが,植物図鑑が見当たらず,代わりに文庫本の「植物図鑑」(有川浩)を買ってしまいました。これはもちろん図鑑ではなく小説ですが,色々な食べられる野草が出て来ます。信州育ちの私には山菜として知られるイタドリ(私の周辺ではスカンポと呼んでいました)の名前が懐かしいものでした。両親は煮物にしていましたが,私は中学の下校時などに道端に生えているスカンポを折って生のまま食べたものです。生ですと酸っぱい味がします。そのイタドリ(だと思われる野草)がすずかけ通りの脇に生えているのです。新芽を天ぷらにするタラノキもあります。2年程前には,植え込み近くで狸にも出会いました。すずかけ台キャンパスはまだまだ自然が豊です。
昼休みや勉学・研究に疲れたときに,新緑のキャンパス散策はいかがでしょうか。
タイトルは昭和の歌謡曲「鈴懸の径」から頂きました。機会がありました,散歩を続けたいと思います。
余談:有川浩の小説「フリーター,家を買う。」に東工大土木工学科卒業で現場監督希望の千葉真奈美さんという女性が出てきます。思わぬところで「東工大」を見つけ,嬉しい驚きでした。