東京工業大学 大学院総合理工学研究科は、大学院重点化の先駆的事例として昭和50年4月に長津田キャンパスに創設されました。創設時の研究科は基幹25講座(新設13講座、振替12講座)および研究所などからの協力47講座の合計72講座編成で、物理情報工学専攻、電子化学専攻、社会開発工学専攻、精密機械システム専攻、材料科学専攻、電子システム専攻、化学環境工学専攻、生命化学専攻、エネルギー科学専攻、システム科学専攻の10専攻から構成されました。
昭和53年度から昭和62年度の10年間に基幹3講座および協力7講座の合計10講座が増設されました。上記10専攻のひとつである生命化学専攻は、生命現象への化学的接近という発足時の教育研究の目的が生命理工学部(平成2年6月発足)に受け継がれたことを契機に、平成3年4月には知能科学専攻へと名称を変更、教育研究の目的を最高次の生命現象である知能にシフトし、関連専攻の協力のもとに、かなりの規模の教官の配置替えを行い、本研究科の自己改革の先駆けとなりました。
平成5年4月には基幹3講座および協力7講座よりなる環境物理工学専攻が設置されました。さらに平成7年4月には社会開発工学専攻とエネルギー科学専攻が改組され、人間環境システム専攻と創造エネルギー専攻が発足しました。
平成8年4月にはシステム科学専攻と知能科学専攻が合併し、改組され、知能システム科学専攻が発足しました。また、平成9年4月には電子化学専攻と材料科学専攻が母体となり、物質科学創造専攻が新設されると同時に両専攻は物質電子化学専攻と材料物理科学専攻へと改組されました。これらの専攻は環境物理工学専攻を除き、全て基幹講座は大講座から編成され、また組織対応のある連携客員教授・助教授のポストを持つなど、新しいスタイルの組織が導入されています。また、物質科学創造専攻は新しい学問領域の創造を標榜する全国で初めての専攻として、本大学院に設置されたものです。
平成10年4月には、化学環境工学専攻は、化学環境学専攻に、環境物理工学専攻は、環境理工学創造専攻に改組し、平成11年4月には、物理情報工学専攻は物理情報システム創造専攻に、電子システム専攻は電子機能システム専攻に改組されました。
東京工業大学 大学院総合理工学研究科は創設以来30年にわたり、常に自己変革を行い、平成25年4月、本研究科は基幹22講座(大講座)および協力55講座(大講座4を含む)の合計77講座、11専攻という構成で教育研究を行っています。平成28年4月には、全学の組織改編が行われた。
1975(昭和50)年 4月 |
長津田キャンパスに創設 創設時の研究科は基幹25講座(新設13講座、振替12講座)および研究所などからの協力47講座の合計72講座編成 物理情報工学専攻、電子化学専攻、社会開発工学専攻、精密機械システム専攻、材料科学専攻、電子システム専攻、化学環境工学専攻、生命化学専攻、エネルギー科学専攻、システム科学専攻の10専攻 |
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1978(昭和53)年度~1987(昭和62)年度の10年間 | 基幹3講座および協力7講座の合計10講座を増設 |
1990(平成2)年 6月 | 生命化学専攻は、生命現象への化学的接近という発足時の教育研究の目的が生命理工学部に受け継がれる |
1991(平成3)年 4月 | 生命化学専攻は知能科学専攻へと名称を変更 |
1993(平成5)年 4月 | 環境物理工学専攻が発足(基幹3講座および協力7講座) |
1995(平成7)年 4月 | 社会開発工学専攻とエネルギー科学専攻が改組され、人間環境システム専攻と創造エネルギー専攻が発足 |
1996(平成8)年 4月 | システム科学専攻と知能科学専攻が合併し、改組され、知能システム科学専攻が発足 |
1997(平成9)年 4月 | 電子化学専攻と材料科学専攻が母体となり、物質科学創造専攻が新設されると同時に両専攻は物質電子化学専攻と材料物理科学専攻へと改組 |
1998(平成10)年 4月 |
化学環境工学専攻は、化学環境学専攻に改組 環境物理工学専攻は、環境理工学創造専攻に改組 |
1999(平成11)年 4月 |
物理情報工学専攻は、物理情報システム創造専攻に改組 電子システム専攻は、電子機能システム専攻に改組 |
2003(平成15)年 4月 | 精密機能システム専攻は、メカノマイクロ工学専攻に名称変更 |
2005(平成17)年 4月 | 物理情報システム創造専攻と電子機能システム専攻を改組し、 物理電子システム創造専攻と物理情報システム専攻が発足 |
2005(平成17)年 |
創設30周年を迎える 基幹22講座(大講座)および協力55講座(大講座4を含む)の合計77講座、11専攻から構成されている |
2016(平成28)年4月 | 全学の改組が行われた |